not simple

デザインと言葉の実験です

ある島国のある島の交通事情の地獄

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とある南の島の交通事情がやばいのです。自動車とバイクが大挙して真剣試合をしている地獄といえば良いでしょうか。相手を殺さないギリギリのところを保ちつつも、一つ間違えれば死に至りかねない状態が継続的かつ大量に日々発生する異常なゲームがあります。


まず、このような地獄を引き起こした一因はバイクの割合が自動車に対してかなり多いのが一つの原因としてあげられます。

この島には鉄道がなく、交通手段は車かバイクに限られます。安価で機動力の高いバイクがこの勝負に向いているのは一理ありますが、いかんせん耐久値が低く、大したことのないミスが即負けを招き入れます。その割に防御力への意識は著しく低く、「ノーヘル無灯火2人乗り」という奥義は当たり前で、今日は200kmほどの走行で数組の3人乗りの夫妻と赤子のセットを目撃しました。

よほどスキルレベルが高いプレイヤーなのだと推測しています。


また、全体的に道が2車線が多いのですが、圧倒的な追い越しの割合で「車線とは?」と考えさせる事案です。車線は車線です。

なおバイク勢は対向車とのすき間を1mでも発見しようとするものなら、「車線消滅」ドロー「即時追い越し」発動を狙います。また同種のスキルに「停車中の車間に横方向に入り車が動き出したら縦に旋回して発車」「車道が無理なら歩道を攻める」というチート技を使います。

そのため、自動車側の対策としてカード「自動車間の車間距離を少なくする」をデッキに入れざるを得ず、地獄は続きます。ちなみにゲームでカードを持たない歩行者はリスクをとる勇気を持ってゲームに参加せざるを得ません。勇気についてわからない場合は勇気については鏡花水月さんに聞いてください。


さらに、バイク勢のプレイヤーの低年齢化が著しく、ガイドに聞いた話によると「17歳からバイク免許を取れるが足が届くようになったらなんとなく容認」という裏ルールと「学生服を着ている子だとより許される」という「矛盾とは?」と考えさせる事案です。ダメなものはダメです。


最後に、ガイドに「BINTANG」という国産ビールを買いたいのだけれど、と尋ねたところなぜかコンビニではサークルKでしか買えない旨を伝えられました。理由を尋ねると「若者の飲酒運転が増えているから」という「それじゃない」感の強すぎる政策をお伝えいただきました。地獄は深まるばかりです。


なぜ私がこんなことを書いているかというと、今ちょうどそんな地獄に巻き込まれてきたばかりなのですが、それ以外は本当にこの島は穏やかでいいところです。

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みなさんは台風ですか?

バリ島よりお伝えしました。

(夏休みです)