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デザインと言葉の実験です

マーク・トウェインの名言

この記事は「名言 Advent Calendar 2015」の11日目の記事です。いつもと毛色の違う記事となりますが、張り切ってまいります。

マーク・トウェイン

f:id:ottiee:20151210192122j:plain マーク・トウェイントム・ソーヤーの冒険のような冒険譚を書いていた作家ですが、後期は彼自身を取り巻く環境から、「不思議な少年」「人間とは何か」に代表されるような人間不信とペシミズムによった作品を書いています。写真も気難しそうなおじいさんという感じで、適当なこと言ったら詰問されること間違い無し。

また、ユーモアと皮肉に溢れたすばらしい名言が多いことでも有名です。どこかで統計とったわけではないでしょうが、アメリカでのスピーチで最も引用される名言は彼のものなんだそうです。

マーク・トウェインの好きな格言

仕事に還元しやすそうな名言を紹介します。

迷う時には、真実を話せ。

マーク・トウェインは嘘や真実についての名言が多く、後期のエッセイでもその傾向がみられます。迷いがあるときには、そもそも正確な事実かどうかわかっていないことが多く、ここで彼が「真実を話せ」というのは「どうだ話せないだろう?だから事実をまずつかみに行け。」と説いているかのように思います。

まず事実をつかめ、それから思うままに曲解せよ。

人は不都合な事実を無意識に歪めて認識してしまうので、まずは事実を正確に把握して、それから曲解する、すなわち多面的な分析を行った上、多くの着想を得、新しいものを生み出す。モノを生み出すプロセスは、根元のところでは今も昔も変わらないということを思いださせてくれます。

先に進むための秘訣は、まず始めること。

完全に同意します。もやもやと考えていたけれど最初のひとつをこなしたら案外さらっと終わった、みたいな経験は誰しもあると思います。

まず始めるための秘訣は、複雑で圧倒する仕事を、扱いやすい小さな仕事に分解して、最初のひとつを始めることだ。

大きすぎるものは人の知覚を狂わせ、判断を鈍らせます。タスクを小さく分けて管理するのは最近の開発では当たり前になってきましたが、これを小説家が言っているのが面白いですね。

最後に

マーク・トウェインの名言の真骨頂、ユーモアと皮肉に溢れた名言を紹介して終わります。

・禁煙なんて簡単さ。私はもう何千回もやめてきたのだから。
・健康法の本を読むときは注意が必要だ。ミスプリントで命を落とすかもしれない。
・ビリヤードをまあまあ上手にプレーできるのは、紳士の印である。あまり上手すぎるのは、時間の使い方を間違えた人生の印。
・人間が人間を創造していたなら、自分のしたことが恥ずかしくなるだろう。
・人類なんてこんなものだ…ノアたちが箱舟に乗り遅れなかったことを、残念に思うことがよくある。

シニカルの極み。

お読みいただきどうもありがとうございました。