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デザインと言葉の実験です

「魔法の美術館展」東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

新宿に「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」という企業合併の弊害で覚えづらくてユーザーを置いてけぼりにした闇の深い名前を持つ美術館があります。ゴッホのひまわりを所有していて、常設展示していることで有名な美術館ですが、ここの企画展はいつもなかなか尖っていて良いです。

魔法の美術館展

すごくざっくりいうと「体験型デジタルアート」の展示で、鑑賞する人の動作によって変化するアートの展示です。現代アート界隈ではteamLabがやっているやつに近いよ、と言えば通じる感じでしょうか。


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羽を回転させて照明を当てて、その部屋の影とのコントラストが美しい作品


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ビーズのプールの中にスポンジっぽいなにかを投げ込むとそこを起点に何かが始まるインスタレーション

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自分の影がCMYになり重なって独特の表情


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手をかざすとセンサーでその地点から色が美しい変化をはじめます


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スクリーンに映し出されたカラフルな円を自分の影にあわせると、動かすことができます。スクリーンの中の住人になったよう


損保美術館はそこまで展示スペースがなく小ぶりな展示会が多いのですが、一般で1,000円でかつ中学生以下は無料だったりするので、お子様のいらっしゃる方は行ってみると面白いと思います。圧倒的に先進的なデジタルアートを見た後に、ゴッホのひまわりのアナログで感情的な作品とのコントラストを楽しむのも良いのではないでしょうか。

なお、この美術館の最高のポイントは「だいたいいつもすいてる」ということであることを書き残しておきます。