not simple

デザインと言葉の実験です

PhotoshopとかIllustratorとかSketch3とか(Fireworksとか) 「どれを」ではなく「どれも」選べ、という話。

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Photoshop CC 2015の効率化の話という割とPhotoshop愛に溢れた記事を書いた後でなんですが、デザインを制作するいろいろなツールについての話。

デザインを制作するツールはなにを選ぶべきか

PhotoshopIllustrator、Sketch 3、Fireworks、デザインカンプを作成に使えるツールはたくさんある。 Webやアプリのデザインをしている人はおそらくどれか一つは使っていると思う。

特にデザイナーになったばかりの人や、以前デザイン教えてて今フリーでやってる人に、よく「デザイン(特にUI)作成するツールはどれがいいか、習熟すべきか」と聞かれる。 ツールの議論はデザイナー同士の雑談でもよく出る話。さすがにFireworksが話題にあがることはなくなってきたけど。

この話題の結論は簡単で、「そのときどきによって選ぶべきツールは違う」だから「全部使えるようにしとこう」

最適なツールを見極めて使う

ビジュアルを作り込む場面が多いプロジェクトはPhotoshopでやればいいし、

レスポンシブでデザイン作るならIllustratorの方が向いてるし、

WebでCSSでの再現性をしっかり考慮するときはSketch 3使うし、

実装済みのデザインに修正かけるのにさくっと作りたい時はFireworks(※1)も選択肢に入るし、

モーションが肝だとわかってるならいきなりFlash立ち上げたっていい。

今携わっているモバイルアプリのデザインでも、上記のツールを行き来しながら制作をしている。どんなツールも3日も使えばたいてい手に馴染むもの(※2)。

いろいろなツールのいいところを把握して、現在の業務に最適なものを選択して使う、みたいな良い意味での小器用さもデザイナーとして必要。

何を使って作ったってユーザーには全く関係ない

デザインデータはあくまで中間生成物。これで作らなきゃいけないってルールはない。 ツールへの愛着はあっていいけれど、固執しないことが大事。

一番早く、効率的に、良いものが作れるツールを都度選択して使うのが デザイナーもユーザーもハッピーになれるんじゃないかな、というお話。

今さら感あるし、当たり前のことだけど、ちょっと前に流行ったPhotoshop vs Sketchみたいな不毛極まりない記事をたまたまさっき見たのがきっかけで書いてみた。


(※1) Fireworks使うっていうのはなんでかというと、ビットマップとベクターを同様の感覚で使えるのでデザイン切り貼りしてどうこう、ってのがやりやすいというのがある。 売りであるページ管理やリッチシンボルはバグが多くてダメだ。

(※2) PhotoshopIllustratorに移動した時にオブジェクトコピーしようとして [Command+J] 押しちゃうのだけはどうにもなりません。