篠山紀信『快楽の館』@原美術館
都内の美術館の中では東京都庭園美術館と原美術館が空間として最高というのは揺るぎない事実としてあるのですが、その原美術館を舞台に篠山紀信が展示をするという緊急案件が発生したので行ってきました。
原美術館の素晴らしさについてざっくり
原美術館は現代美術を主に扱う美術館で、奈良美智「My Drawing Room」、ジャン=ピエール・レイノー「ゼロの空間」などが常設で見れます。
もともとは実業家の原邦造の邸宅で、建築は東京都国立美術館の設計で有名な渡辺仁。
屋内の展示スペースも良いのですが、中庭を臨むカフェの最高感が強いです。
展示内容ざっくり
全ての作品は原美術館を舞台に撮影されたヌード写真です。
篠山紀信による女性の身体の、直線の一切を排除したような自然界の中で最も美しい曲線の群れを堪能できます。
原美術館は品川駅から少し離れた閑静な住宅街にひっそりと佇んでいてとても趣がある美術館なのですが、そこでヌード作品が展示されるというコントラストがそもそも素晴らしいです。
前述の「My Drawing Room」などの常設スペースにも入り込んで撮影しているので、奈良美智の作品とヌードのコラボレーションという希少な表現もあります。
写真を撮ったその場で展示するという写真表現の記録としての役割の破棄としてのそれで、アートとしてのそれなんだろうな、とふんわり思いました。
まとめ
12月までやってるので見に行ったほうがいいです。
CINRA の記事が良かったので貼っときます。