言の葉
「ことば」に「言」の「葉」という字が当てられたのはなぜだろうか考えた。
もともと「言端」と書かれていたこともあるそうだ。
「端」は「葉」に通じ、より想像力を掻き立てる美しい印象から定着したのだろうか。また、「言」は「事」に通じる。
言葉はいつでも強く、言葉は発した本人から離れて解釈を生む。
言葉その性質のため、いつでも思いもかけず成長をしてしまう。
まるで手入れを忘れた庭の雑草のように思いもかけずに蔓延る。
人の言葉は、簡単に、強く、無自覚に、容易に、人を制御する。
人が生まれて、最も、人の、人たらしめているものを滅してきたものは何か。
斧でも剣でも弓でも銃でも爆弾でもマシンガンでも核兵器でもバイオ兵器でもない。
いつだって人の尊厳を無に至らしめるのは言葉だ。
言葉にのせた無自覚な、もしくは自覚的な意志と感情だ。
言葉は人を殺せる。
集団を導く高揚感のあるスピーチが、
社会の理想を説いた文筆が、
ただただ美しい小説が、
殺戮兵器になることもある。
言葉は、自由であるべきだろう。
言葉を発する人は常に、その影響を広がりを意識すべきだろう。
言葉はいとも簡単に、私やあなたのそばを離れてしまう。
なんという矛盾だ。
「意志のない蕎麦」
時々「意志のない蕎麦」を食べたくなることがあります。なにを言っているかわからないと思いますが、僕もわからないので整理してみましょう。 「意志のない蕎麦」とは何かを考えるときに、対称に「意思のある蕎麦」を考えてみると答えが見えてきそうです。
「意思のない蕎麦」とは
「意思のある蕎麦」は簡単にいうと高級店だったり、店主のこだわりが強く出て、粉や出汁にもこだわり、茹で方や食べ方にもこだわる、いわゆる良い方の蕎麦です。
「意思のある蕎麦」はそのこだわりのため、だいたい出前とかやっていないので、店頭に出前用のバイクとか食品サンプルなどがないことも一つの目安です。あと、だいたい照明が暗い。浅草あたりの名店とかは除きます(怒られを防ごうとしています)
では「意思のない蕎麦」は立ち食いとかそういう簡易に食べられるところかというと実はそうではありません。
最近の立ち食いそば、名店も多く、職場が渋谷近辺なので偏るのですが、渋谷だと「嵯峨谷」とか「信州屋」とか「渋そば」とか、きちんと作っているのに安く提供している、という点で「意思がある蕎麦」という持論です。
あ、ちなみに「富士そば」は「富士そば」を食べに行くところであってこの分類には含まれません。「富士そば」は「富士そば」です。ために無性に食べたくなる
さて、ここまできて「意思のない蕎麦」のだいたいの整理が可能になってきた予感がします。
- そんなにこだわりなさそう
- not 立ち食い
- 出前もだいたいあり
- 出前もやっているので地域性もある
まあいわゆる「街の蕎麦屋さん」なんですが、ちょっと油断すると「意思がある蕎麦」を提供する店にあたるので、少し掘り下げて考えてみました。関東の方は「増●屋」さんあたりを想像してもらえるとわかりやすいと思います。なお、「増●屋」は暖簾分けのシステムらしく、表参道「古道」みたいに、その名前を使っていてもすごい「意思のある蕎麦」を出してくることもあるので、こちらも注意が必要です。
あて、冒頭に「時々「意志のない蕎麦」を食べたくなることがあります。」と書きました。これは自分の中では整理があり、「あんまり肩肘はって食べたくないけど、そこそこうまく満足できる」みたいなお気持ちです。「うますぎるものを毎日食べると飽きる」って美味しんぼでも言ってました。
実食
最近もそういうお気持ちになり、前述の条件を完全に満たしたお店にフラって入りました。蕎麦だけ食べると栄養偏るという老いによる気持ちがあり、おかめそば(温かい蕎麦の上にいろんな具材をのせたそば)を頼んだのですが、以下が結果です。
見てください、これは完璧です。
まずはわかりやすく具材から見ていきましょう。
具材
- カニカマ
- かまぼこx2
- かまぼこ(飾り切りバージョン)
- 卵焼き
- ほうれん草
- お麩
- 水菜
なぜかまぼこを種類違いで3種類載せたのか?カニカマが蕎麦の具材としての適性は?卵焼きがすごい甘くてすごく調和しない...
まあ具材はオプションなので、本体を見ていきましょう。
蕎麦/出汁
蕎麦自体が完全に伸びていて腰がなく、おそらく茹で過ぎか、水でしめるのを忘れている?ものすごい勢いで伸びていくので、具材に手がつけられない...出汁は妙に甘く、卵焼きの砂糖が溶け出しているとしか思えない...- 節の風味...風味...
見てください、これが「意思のない蕎麦」です。
まとめ
皆さんもぜひ「意思のない蕎麦」を堪能していただきたいと思い書きました。 なお私は食後、若干体調を崩し自らの誤りに気付きました。
さようなら。
くだらない人、◆日目 / 金曜日 / ◆◆◆への手紙
ほら、空から降ってきた
終わりもしくは、始まり
ただそれだけ、それだけ
もうすぐ居なくなるから
全部伝えるのは無理だし
するつもりもないけれど
終わりを待ってる前の猫
そんなものだと思えばさ
君を、君達を、嫌いになったわけじゃない
街が、街だけが、僕を嫌いになったんだよ
それは僕もだ
好きなのはひどく困難だ
嫌いになって初めて解る
ただそれだけ、それだけ
透明になりたい、
無になったのは、
君になりたいよ、
僕は君で君は僕、
隣にいるだけで眠くなるのは
何の呪いだ
ほら、空から降ってきた
終わりもしくは、始まり
ただそれだけ、それだけ
もう、ほら、居なくなる
ゆっくり
ゆっくり
くだらない人、八日目 / 水曜日 / 狂人への返信
あなたと出会って、多分、ちょうど、10年くらいだ。
あなたが想う人を失ない絶望している時も、
あなたが生涯を共にする人と出会った時も、
あなたが世界で一番幸せだったその瞬間も、
あなたが世界で一番辛く苦しいその瞬間も、
僕は見てた。
--
早く、早くこっちにおいでって
言われてるような気がするんだ
あなたと離れて、多分、ちょうど、1日半くらいだ。
あなたが笑ったり、悲しんだり、沈んだり、
あなたが泣いたり、不貞腐たり、喜んだり、
あなたが世界で一番笑っていたその瞬間も、
あなたが世界で一番泣いていたその瞬間も、
僕は見てた。
--
早く、早くこっちにおいでって
言われてるような気はするんだ
だから、意地悪だけど、もう少し
もう少しを生きてみようと思った
退職エントリ的なもの
2019年6月中旬を持ちましてSupership株式会社を退職しました。
あんまり書くつもりも無かったのですが、人生そんなに頻繁に発生するイベントでもないなあ、ということで記念です。
何をしていたか
何をしてたかというと何もない気もするんですがデザイナーとして
- 新規サービス開発
- デザイナーのマネジメント
- CI周りのアレコレ
あたりをやっていた気がします。 やっていたのか? やっていた気がします。
Supershipはデータテクノロジーカンパニーとして成長を続けていて、福利厚生しっかりしてるし、働きやすい環境で、リモートで仕事してさせてもらったり、大分わがままに仕事させていただき、もう感謝しかないです。あんまこの言い方好きではないのですが超絶ホワイト企業だと思います。
データとかアドとか興味のある方はちらっとでも採用ページを見てもらえると素敵な出会いがあるかもしれません...
なぜやめるのか
で、まあなんでこのタイミングで退職かというと、時期はあんまり意味はないのですが、雑にいうと会社の注力事業に対して自分のバリューを活かしきれないなあ、という話です。
元々サービス作ることを望んでnanapi(現Supership、Supershipはnanapi含む3社が合併して生まれた会社です)に転職したというのがあり、かつ、それが得意分野という自覚もあるので、それが活かせてないのは会社にとっても自分にとってもハッピーではないなあと。
基本的にUXとかUIとか、デザイナーとしてモノ作るのが好きというか、それにしか達成感得られない人なので、そこが枯渇してきたという個人的な理由もあります。
まあもともと飽きっぽく、色々やりたい派閥にいるので、そういうのもあるのかもしれません。特に直近一年間とかはものづくり欲が強くなりすぎて、人づてで色々なデザイン案件やらしてもらったりしてました。(基本ボランティアだから副業じゃないよ!)
何をするのか
引き続きデザインをやっていきます。
フリーランスというと大げさな気がするのですが、前述したようなデザイン案件を継続しつつ(突然お金を取り始めるヤクザの手法)、なんかふわっとやっていきます。ふわっとです。
最後に
最終出社日 is 退職日というエクストリームを決めてしまったため、挨拶できなかったお世話になった方も多いのですが、この無の集積地のようなブログのエントリをもって換えさせていただきます。本当に色々ありがとうございました。
くだらない人、七日目 / 日曜日 / 狂人の手紙
200●年6月1●日発見。2004年ごろの古い手紙。 手紙の主は鬼籍に入っているため詳細は不明。
君はまた動けなくなった
君は抱え込みがちだから
いつも心配はしてるんだ
少しでも楽になるならば
-
いっそ
嫌な事
辛い事
痛い事
-
全部、全部吐いちゃって
世界でも、かみさまでも
周りの幸せな人、みんな
恨んで呪ったっていいよ
-
僕はまた喋れなくなった
僕はとても臆病だからさ
いつも心配はしてるんだ
少しでも楽になるならさ
-
きっと
笑う事
好む事
愛す事
-
全部、全部吐いちゃって
世界中無くなったとして
君を見失わない、たぶん
悲しくて消してもいいよ
-
消えたくないのは一緒だ
もうすこし時間はかかる
すこし、すこしを繋いで
もうちょっとを生きてる
-
ずっと
想う事
祈る事
歩む事
-
そうだ、きっと、そうだ
君が生きていることこそ
それこそ僕の奇跡なんだ
-
夕立の雨の中家路を急ぐ
今は遺されたものを整理するだけ。
それだけの自動機械だ。
白い部屋
ひとりがね、好きだって思ってるかな。
そんなに嫌いじゃないよ。
陽が高くなった夜を、持て余してるんだよ。
何を考えた?
何も考えてない。
夜の住宅街、少し散歩したくなった。
ひとりはね、自由じゃないんだきっと。
そろそろ夜が明けるよ。
酷いニュースが始まって、早すぎる朝が来る。
何を思えた?
何も思えてない。
真昼間の町、缶ビールでも飲んで。
白い部屋、商店街、高架下抜けて、
意味ありげに空とか見上げたりして。
雨が来て、雨宿り、嗅ぎ慣れた匂い、
日常は全部、君に食べられた。
なんとなく疲れて、ベットに潜り込む。
何を考えた?
ひとりだと、なんか寒いな。
シーナ
そろそろ夜が始まる。