白い部屋
ひとりがね、好きだって思ってるかな。
そんなに嫌いじゃないよ。
陽が高くなった夜を、持て余してるんだよ。
何を考えた?
何も考えてない。
夜の住宅街、少し散歩したくなった。
ひとりはね、自由じゃないんだきっと。
そろそろ夜が明けるよ。
酷いニュースが始まって、早すぎる朝が来る。
何を思えた?
何も思えてない。
真昼間の町、缶ビールでも飲んで。
白い部屋、商店街、高架下抜けて、
意味ありげに空とか見上げたりして。
雨が来て、雨宿り、嗅ぎ慣れた匂い、
日常は全部、君に食べられた。
なんとなく疲れて、ベットに潜り込む。
何を考えた?
ひとりだと、なんか寒いな。
シーナ
そろそろ夜が始まる。