バリの話
少し遅めの夏休みをいただいたので、バリ島に行ってきました。その顛末です。
初日は深夜到着、最終日が早朝発というスケジュールで、実質3日でけっこう強行でした。
初日
到着です。バリの空港でかい。
ここから今回滞在したヴィラまでは車で30分くらい。
ついた。
泊まったのは MACA VILLAS & SPA BALI というとこです。
深夜の写真なので分かりづらいので昼の写真を。
過剰に広い。
部屋にプールが併設。リゾート感強い。
バスルームにガラスを使うとラブホ感でることは有名な話です。
ゆったり過ごしたいところですが、現地時間で午前3:30くらいにチェックイン。午前8:00スタートの寺巡りツアーが待っていますが睡眠とは?
2日目
結局ほぼNo睡眠で午前8:00から午後8:00までツアーの予定詰まってるけどそこは旅行テンションで乗り切ります。
ちなみにツアーは参加者が僕のグループしかいなかったので、プライベートツアーみたいな体になりました。
ガイドさん気が利きすぎて日本語・英語もできて最高でした。
朝ごはん
ヴィラの朝食が最高過ぎました。
今更ながらエッグベネディクトって初めて食べました。普段朝食べない人なんですが、旅行に行くと食べ過ぎるパターンの人でもあります。
チュルツ
銀細工の街だそうです。
銀細工でも石や木の彫刻でもそうなんですが、バリの工芸は過剰なまでの精密な彫りが特徴だなと感じました。中心街から離れるとだいぶ田舎感が強い。
のどか。
民家
ガイドさん・現地の人のご好意により一般住宅を見学させていただきました。
バリの住宅の建築で特徴的なのは、敷地内に個人のお寺があることだそうで、他にも「年を重ねた叔父叔母は半外のスペースで寝る」「末子が親の面倒をみる」など学びがありました。
鶏がいました。
ゴアガジャ
ヒンドゥーの神様(魔女という説もある)の顔をかたどった門が印象的な遺跡です。
かつてはこの内部で僧侶が断食の修行をしていたそうです。中に入ると結構怖い。建物が損壊してもあえてそのままにしているそう。
次の目的地に向かう途中で、バリのお葬式に遭遇しました。
山車みたいのが出ているのですがこれが日本でいう棺桶で、村総出でまるでお祭りのような感じです。
日本では沖縄でもお墓の周りで踊ったりと陽気に死者を送り出しますが、南国共通のそれとかあるのでしょうか。
テガララン(棚田)
バリは山がちなので棚田が多く、気候が穏やかで年中暖かいので3毛作とかするそうです。人が生活のために生み出した技術が美しい光景をつくる、というパターンは大好物です。
お昼ごはん
ナシ・チャンプルのちょっといい感じのやつです。良さがあります。
ウブド散策
ウブドはバリの旧都で賑わいがあります。
露天のお土産屋さんが密集している地域があるのですが、基本的にふっかけてくるので、値切り交渉を楽しむという遊びができます。
1回目の交渉で半額、2回目の交渉でその半額とか趣があって良いです。
その遊びの時に買ったコースター(バリでよく見かけるクラッシュタイルのデザイン)はバーカウンターのボトル置きに採用されました。
プリ・ルキサン美術館
ウブドにある美術館の中でも最もしぶみのある美術館と思われます。
バリ絵画は土着的で伝統的な表現のと、占領後の西洋絵画の文脈、バリの宗教的思想・関連する儀式の原点回帰の流れによって複雑な発展をしているのですが、そのことに関して書き始めると終わらないのでやめます。
撮影OKだったものをいくつか。
ヒンドゥーの神話が題材のものが多いので、知っているとさらに楽しめます。
なお私は3×3EYESきっかけでヒンドゥーの神々に詳しいという黒歴史を持っていますので楽しめました。
ウブド王宮
良いです。
世界遺産タマン・アユン寺院
良いです(HPが少なくなってきています)。
敷地内に猫がいたので一心不乱に撮りまくります。100枚はいってる。
タナロット寺院
ようやく本日の本命です。HPはガイドさんの差し入れのジャックフルーツおよび猫で回復した模様。
満潮時には入れないせり上がった岩の上に建てられた寺院で、異教徒は立ち入りが禁止です。その佇まいはそれそのものが美しいのですが、日の入りには格別の美しさを見せます。
他にも自撮り棒を持ったカップルを大量に観察できるのでオススメしています。
夕ご飯
比較的普通のナシチャンプル風のそれだったんですが、なんかすごく辛かった。。。
観光客向けの食堂って感じのとこで美味しさは取り立ててどうこういうものでもなかったんですが、開け放した入口から子猫がご飯をねだりに入ってきてそこに天国があった。
夜
サークルKでビール買って(他のコンビニではビール買えない)ヴィラでだらだら。しようと思っていたら当然のごとく寝落ちしました。
写真がないので、花の写真でもどうぞ。
お酒事情
バリでは関税&宗教的なあれ(インドネシアのほとんどはイスラム教、バリ島はバリ・ヒンドゥー教が多数)でインドネシア産のお酒以外はべらぼうに高く、ウィスキーとか700mlボトルで9,000円とかします。
必然的にBintangを飲むことになるのですが、お酒好きでビール苦手な人には地獄とも言えます。
3日目
朝ごはん
プールサイドで食べます。
スミニャック散策
スミニャックは日本でいうと表参道とか青山に該当する地域で、なんかこうおしゃれな感じですが交通事情がアレなため散策には一定の覚悟が必要です。
詳しくはこちらのエントリを。
ここで遭遇したインドネシアブランドの水着のデザインが良かったので購入。
なんか男性向け水着のデザインってなんかあれであれなのでこれっていうのに会うのが少ない気がしてます。これはよい。
あと、バリは野良犬がたくさんいます。みんな人など我関せずなのであまり警戒する必要はありません。
街中を歩くと、道のいたるところにお花と線香が置かれています。
朝昼晩、決まった時間決まった場所にお供え物をする習慣があるそうです。空港に着いた時からしていた町に漂う良い匂い、甘くて少し香ばしいそれはこれのおかげでした。
地面に置かれているため踏まれたり散らばったりするので、定期的にお掃除されていました。バリが街中がきれいで、東南アジア臭(タイの魚醤臭やパクチー臭)がないのはこの習慣のおかげだと思いました。
お昼ご飯
バリのご飯はだいたいおいしくて、タイ料理ほど香草や魚醤に頼ってないので東南アジア系の料理が苦手な人も大丈夫。うまい。
ヴィラ&スパ
ヴィラにプールついてるのでだらーーーーーーっと。ツアーの特典でスパ的な何かがあったので行ってきましたが慣れてないのでそわそわしますね。
溢れ出るリゾート感。
レゴンダンス&夕ご飯
夜はレゴンダンス&ディナー。
レゴンダンスです。
良さげなホテルの敷地で開催されているため良さげなご飯が食べれたのですがイカとエビが最高にうまかったです。
バリの舞踊はいくつか種類があるのですが、宗教的に行われていたそれをエンターテイメントにしている節があって、占領後の文化保護や復権活動の文脈を考えながら見るとまた趣深いと思われます。
ですが、単純に肉体表現の美しさにフォーカスしてみるのが小難しくなくて良いです。綺麗です。
夜
ヴィラ併設のバーで飲みました。バーに行く前に飲み足りないリスクの回避のため、近くのサークルKにビールも買いに行ったんですが10回は「Taxi?」と声かけられたので女性の一人歩きはオススメできません。
4日目
朝ごはん
ヴィラに持ってきてもらえるので最高感があります。
Potato Head Beach
ガイドさんにオススメしてもらったビーチ。
欧米人のリゾート感が強い。ノリで行ったのですが、最高感はこの旅の中でもトップレベル。海の高揚感すごい。
海はきれいですが、波が高いので不用意に泳ごうとすると危険です。
おいしい。
お昼ご飯
ヴィラに戻ってルームサービス。ご飯がおいしいのは正義となります。おいしい。
散策
気になってた雑貨屋さんにてお土産を購入。イギリス人のデザイナーが経営しているショップだそうです。
どこに行っても買うもののデザイン的な傾向は一緒という事案です。
夕ご飯
カニとエビをたらふく食べます。現地に来てからなんとなく気になってたお店に入ってみましたが大当たりでした。カニよりはエビよりの派閥にいる友人と共に行きましたが、カニ寄りの派閥に加入してくれたようで嬉しい限りです。
最終日
早朝5:00にチェックアウト。さすがに現地の鳥もまだ鳴き始めてない感じ。
ばいばいバリ島。
最高でした。
Radiohead / SUMMER SONIC 2016
洋楽はそんなに聴く方ではないのですが、Radioheadだけはなぜかずっと聞いていて、世界で一番好きなバンドと言って憚らない人です。最新アルバム「A Moon Shaped Pool」も大好物です。
SUMMER SONIC 2016で来日&2時間のセットリスト(要は東京公演)という行かざるを得ない案件出現、ということで参加してきました。 サカナクションもイエモンも米津さんも良かったんですが、やっぱり圧倒的すぎました。
セットリストと感想
個人的にハイライトだったものを太字にしてますがハイライト多すぎて強調が強調の意味合いをなしていません。
01.Burn The Witch / A Moon Shaped Pool
02.Daydreaming / A Moon Shaped Pool
03.Decks Dark / A Moon Shaped Pool
04.Desert Island Disk / A Moon Shaped Pool
05.Ful Stop / A Moon Shaped Pool
06.2+2=5 / Hail To The Thief
07.Airbag / OK Computer
08.Reckoner / In Rainbows
09.No Surprises / OK Computer
10.Bloom / The King Of Limbs
11.Identikit / A Moon Shaped Pool
12.The Numbers / A Moon Shaped Pool
13.The Gloaming / Hail To The Thief
14.The National Anthem / Kid A
15.Lotus Flower / The King Of Limbs
16.Everything in its Right Place / Kid A
17.Idioteque / Kid A
Encore
18.Let Down / OK Computer
19.Present Tense / A Moon Shaped Pool
20.Nude / In Rainbows
21.Creep / Pablo Honey
22.Bodysnatchers / In Rainbows
23.Street Spirit / The Bends
冒頭の最新作のアルバムを曲順にやった以外は、過去のキャリアからほぼ全てのアルバムの人気曲を網羅して満漢全席のセットリスト。
「A Moon Shaped Pool」からの5曲を通して、進行形のバンドであることを見せつけつつ、「2+2=5」(ライブでの定番)で横っ腹をぶん殴られる感じ。
おそらく過去のアルバムの中ではいちばん人気の「OK Computer」からレア曲「Airbag」、個人的にすごく聴きたかった「Reckoner」圧倒的名曲「No Surprises」の流れでだいぶHPを削られたところ、直後いちばん好きなアルバム「The King Of Limbs」から「Bloom」きて新作では一番浮遊感の高い「Identikit」「The Numbers」をはさんでからの「The Gloaming」「The National Anthem」そして「Lotus Flower」。実は個人的にはこれが一番聴きたかった。最高。17曲目ライブ定番「Idioteque」で本編終了。
アンコールはこれもまた圧倒的名曲「Let Down」でスタート。このタイミングでの会場のざわめきというか悲鳴はすごかったのですが、本当の悲鳴は21曲目「Creep」で訪れます。
13年前のSUMMER SONICで長らく封印されていた「Creep」が演奏されたという伝説があるのですが、その再現となりました。
地鳴りが起きています。
こちらの画像はSUMMER SONIC 2016の「Creep」の二回目の「ガガッ」の瞬間のそれです。
ラストでもなく、トム・ヨークがなんか楽しそうに歌っていたので、Radioheadにとってはもう普通にセットリストに入れてもOKなくらい、変なわだかまりを消化できたんだろうな、と推測しています。でもファンにとってはやっぱり特別な曲なんですね。これは本当に聞けて良かった。
直後「Bodysnatchers」のイントロでほぼとどめを刺されたわけですが「Creepラストじゃないんだ!」と思った人は結構いるはず。
総論
全体的な感想でいうと
- 一曲ごとに楽器持ち替えていて、すごくバンド然とした佇まいだった
- 音源は緻密な音の構成なのに、ライブで聴くと一音一音の暴力性が強くてすごい
- 一曲ごとの世界観がすごいので全体の曲の流れとかどうでもよいくらい
- 濃いめの酒飲みながら聞きたい
なお個人的に一番好きなアルバムは「The King Of Limbs」で、理由はお酒との相性の良さが抜群で意識をいろんなところに飛ばすことができるからです。つまりRadiohead最高ということです。
SUMMER SONIC楽しかった!
※ ライブ後速攻で当日のプレイリストをつくり、ハイライトを放送するというWowowに加入したという事実があります
ある島国のある島の交通事情の地獄
とある南の島の交通事情がやばいのです。自動車とバイクが大挙して真剣試合をしている地獄といえば良いでしょうか。相手を殺さないギリギリのところを保ちつつも、一つ間違えれば死に至りかねない状態が継続的かつ大量に日々発生する異常なゲームがあります。
まず、このような地獄を引き起こした一因はバイクの割合が自動車に対してかなり多いのが一つの原因としてあげられます。
この島には鉄道がなく、交通手段は車かバイクに限られます。安価で機動力の高いバイクがこの勝負に向いているのは一理ありますが、いかんせん耐久値が低く、大したことのないミスが即負けを招き入れます。その割に防御力への意識は著しく低く、「ノーヘル無灯火2人乗り」という奥義は当たり前で、今日は200kmほどの走行で数組の3人乗りの夫妻と赤子のセットを目撃しました。
よほどスキルレベルが高いプレイヤーなのだと推測しています。
また、全体的に道が2車線が多いのですが、圧倒的な追い越しの割合で「車線とは?」と考えさせる事案です。車線は車線です。
なおバイク勢は対向車とのすき間を1mでも発見しようとするものなら、「車線消滅」ドロー「即時追い越し」発動を狙います。また同種のスキルに「停車中の車間に横方向に入り車が動き出したら縦に旋回して発車」「車道が無理なら歩道を攻める」というチート技を使います。
そのため、自動車側の対策としてカード「自動車間の車間距離を少なくする」をデッキに入れざるを得ず、地獄は続きます。ちなみにゲームでカードを持たない歩行者はリスクをとる勇気を持ってゲームに参加せざるを得ません。勇気についてわからない場合は勇気については鏡花水月さんに聞いてください。
さらに、バイク勢のプレイヤーの低年齢化が著しく、ガイドに聞いた話によると「17歳からバイク免許を取れるが足が届くようになったらなんとなく容認」という裏ルールと「学生服を着ている子だとより許される」という「矛盾とは?」と考えさせる事案です。ダメなものはダメです。
最後に、ガイドに「BINTANG」という国産ビールを買いたいのだけれど、と尋ねたところなぜかコンビニではサークルKでしか買えない旨を伝えられました。理由を尋ねると「若者の飲酒運転が増えているから」という「それじゃない」感の強すぎる政策をお伝えいただきました。地獄は深まるばかりです。
なぜ私がこんなことを書いているかというと、今ちょうどそんな地獄に巻き込まれてきたばかりなのですが、それ以外は本当にこの島は穏やかでいいところです。
みなさんは台風ですか?
バリ島よりお伝えしました。
(夏休みです)
餃子
料理ブログだと思いましたか?残念です。
このテキストは「餃子とはなにか」という本質を問い、抽象度の高い餃子という概念に改めて実用的かつ共通認識を取れうる定義を与えるために自動記述で作成されました。
餃子とはなにか
「餃子は衝動の食べ物、あるいは衝動そのものである」(陳 曉良,1832)
このように餃子を評した偉人は存在しませんが、餃子は衝動的に食べたくなる瞬間がなぜか唐突に訪れることが知られています。今の私がそうです。餃子食べたい。その前触れのなさや思いの強さは肉体的に人を疲弊させるほどであり、そこに科学的な解を求めることは困難で、餃子に霊的な存在含まれる証左の一つとして学会では通説となっています。
餃子は霊的な力を備えている、もしくはそれそのものが隠り世の住人たちの依り代である、ということに異論のある人は存在しないでしょう。私たちは霊的なパワーが失われつつある時には餃子を食べることによって、その霊的な力を体内に取り込むことを本能的に覚えています。
これはヒトが神の手によって創られたときから少しも変わりません。すべての肉体的・精神的不調は体内の霊的な力、すなわち餃子の不足によって引き起こされるものです。あなたはどうですか?今の私がそうです。餃子食べたい。人が健康に活動し、生産し、やがて健全に土に帰るためには、餃子が必要ということです。わかりますか?私はわかりません。
※画像は餃子がこの世に生まれる前の冷たい世界です
一方、餃子を神そのものと定義する極端な派閥も存在します。これは日本における八百万神のような、モノに宿る神という概念ではなく、唯一神としての思想のそれです。私はその定義については一定の理解を示す立場ですが、やはり少々原典を曲解している感が否めません。原典4巻551節に収録されている
「神がヒトを創られ給うた時、すでに世界には饺子(餃子)が満ち溢れていた」
という部分を論拠としているのですが、神的高次の存在であるというところは認めるものの、そのものとするには無理があると言わざるをえません。
この派閥は、餃子を体内に取り込むあの多幸感に満ち溢れた瞬間に「神を見た」という報告が定期的に教会に報告されることを論理の補強とされているのですが、豚肉や牛肉に含まれるアラキドン酸の一部は脳内でアナンダマイド(アナンダミド)という物質に変化し多幸感を与えることが知られているので、こちらはこの脳内化学物質の影響が強いものという立場にいます。あなたは今幸せですか?私はそうでもないので今すぐ餃子食べたい。
科学的な話が出てきましたので霊的高次元の話から物質世界の話に論を移すと「餃子は完全栄養食だ」と美味しんぼの山岡さんが言ってましたね。
炭水化物・たんぱく質・脂質の三大栄養素をバランス良く含みますし、本場中国では主食として消費されるので一定の理解は示すものの、やはり餃子には白米(炭水化物)かビール(炭水化物)が必要です。栄養バランスを気にせずビール飲みながら餃子食べたい。餃子は単品で食べるべきという餃子原理主義の輩は滅びを迎える。神の名において。
さあ訳がわからなくなってきましたので結論を急ぎます。このテキストにおける餃子の定義としては「餃子とは神の与えた原初の霊的存在で物質世界でも人にとって必要不可欠な存在」であり、「ヒトが穏やかな死を迎えるために定期的に摂取するべき存在」であるということが導き出されました。
抽象度がたかすぎますが、いいですか?私は良くないので、とりあえず餃子食べたい。
Sunnychatの色について色々
Sunnychatというアプリを2016/8/1にリリースしました。
このサービスにはデザイナーとして関わっていますので、少し色の話をしたいと思います。
Sunnychatは冒頭の画像のような色相が多めな微妙なグラデーションをキービジュアルとしているのですが、この配色に至るまで思考の可視化をするという遊びです。3軸ほどあって、
- 他のSNSとの差別化を考える
- Sunnyという語感から考える
- 多色相のグラデーションきてるんじゃ無いか説
です。
他のSNSとの差別化を考える
僕はモノの色を決める時には、まず使わない色を決めてしまうことが多いのですが、その時のそれです。(AmigoというのはSunnychatの前身にあたるサービスです)
Facebook・Twitterで使われている青系、LINEやApple純正のメッセージアプリのような緑系、また特定の性別を感じさせる色を避けたいという気持ちが伺えます。気持ちの問題です。
ただ、そういうアプリのメンタルモデル(一般の人がこういうアプリってこういう色だよね、みたいに思ってる前提みたいなもの)を利用するというのも手なので、この段階ではまだざっくりこんな感じ、というあたりをつけていたくらいです。
Sunnyという語感から考える
Sunnyという言葉は「日のよくさす、日が照る、日当たりのよい、太陽の(ような)、雲ひとつない、晴れ渡った、陽気な、快活な」という意味があるそうです。
Sunnychatはコンセプトとして「ハッピーなコミュニケーション」というものがあるので、カラーもそこに寄り添い、明るく陽が照っているようなビジュアルにしようと考えました。考えていたと思う。
多色相のグラデーションきてるんじゃ無いか説
ちょうどビジュアルを考えていた前後、Instagramがリニューアルしました。
Instagramのデザインがリニューアルされて使いやすくなった! - ソーシャルメディアでの集客発信をサポートする 下澤美香
かなり印象的なアイコンでファーストリリースからほとんどデザインを変更してきていなかったので、大胆なリニューアルでかなり驚きました。
「そういえばApple純正のアイコンのような単調ですこし暗めのグラデーションではなく、高い彩度を保ちながら色相を変化させてくるビジュアルがスマートフォンアプリデザインではちらほら見るようになったなー」と思っていた頃でした。
と、思っていたらPokemon Goも印象的なグラデーションを採用してきましたよ。
Sunnychatとの類似を指摘されていた方がいらっしゃったので引用させていただきました。
こういう流行りはだいたいなぜか同時期に各所で発生するもの(別に真似してるわけではなく)なので、初めてPokemon Go見たときは、「かぶった!」というより「やっぱりな...」という感覚を覚えました。
僕は世界中のUIデザイナーがフラットデザインの流れによる単調な色使いに飽きてきたんじゃないかと勝手に推測しています。
思考を統合する
以上を統合して、結果「他のSNSとかぶらないようにしつつ、緑系と青系のメンタルモデルを借用しつつ、陽が差しているように明るく、彩度の高いグラデーションで作る」というわけのわからない方向性が自分の中で定まりました(定まってない)。
緑と水色の中間ぐらいの色をベースに、黄緑や濃いめの青へのグラデーションを重ね、最後に陽が差しているような表現として、黄色系のグラデーションを入れます。あとはスタンプなどで印象を補強して、
完成です。最高にハッピー。
まとめとおまけ
と、まあ色々と書きましたが、作ってるときはけっこう感覚でやっちゃってる部分も多いので、ロジックで語れる部分は後付けといえば後付けなんですが、多分なんか考えながら作ってたんだと思います。たぶん。
デザイナー向けおまけ
グラデーションって言葉がゲシュタルト崩壊するくらいグラーデーショングラデーション言ってますが、グラデーションの機能は一切使わずに作ってたりします。
ぼかし+オーバーレイでなんかごにょごにょしています。デザイナーならわかりますね。
冷蔵庫の余り物を倒す
冷蔵庫の余り物を倒したいと思いました
ピーマンとキャベツを雑に切り刻みます
野菜はオイスターソースで炒めておけばまあ大概なんとかなるという経験があります
余りがちな野菜といえばきゅうりと大根は外せません
雑に切って塩で揉んでおくとそのままでもいける
ですが、ディジョンのマスタードとグレープシードオイルを混ぜ合わせたものをかけることにしました
なお、ディジョンのマスタード以外はマスタードと認めていない派閥に属しているのでディジョン以外のマスタードにマスタード以外の名を与えるべきです神の名において
色相環的に暖色が足りないのでカニカマをうまいこと散らします
カニカマはすべての食材に合うことが知られていますので、カニカマと合わない食材に出会った時にはそれはそもそも食材ではないかもしれないので食べてしまった場合は本能に従い病院に行きましょう
野菜ばかりで青虫のような気持ちになってきたので肉を料理しますが、圧倒的な肉感を醸し出す鳥もも肉を選択しました
シオコショウバジルイタリアンパセリなど好きな香辛料とともにまあなんか良い感じに
鉄のフライパンを圧倒的に熱した後に皮の方から
フライパンが育っていれば特に油はひかなくても大丈夫ですが、女性の方にはフライパンが育つとかいう人とはお付き合い・結婚しないほうがよいと強く警告しておく
しばらくするとこうなるので
草など添えて
コロナビールを盛り付けて完成となります
作りすぎた
炊飯器でカオマンガイもどきを作ります
米を炊きますが、顆粒の中華スープを入れておきます
ムネでもモモでも鶏肉は美味しいので大丈夫です
あとは炊飯器がやってくれるので、近場のバーなどでお酒をのみます
帰ってくると炊き上がってますので、好きなキノコや野菜などを入れて少し蒸すと栄養バランスも取れて良いと聞いています
ほぐして
バジルちぎって
ちょっと塩を投下して軽く炒めます、香りづけで好みの油を入れても良いですね
鶏味の米を盛りつけ
Coronaビールを盛り付けて完成です
炒める手順はバジル使いたかったからというただの手段の目的化案件なので、完全に省いて炊飯器だけでもできます
鶏肉はおいしいです